銀行カードローンに申し込む際、多くの方が「審査が甘いところに申し込みたい」と考えがちです。
しかし、実際は審査が甘い銀行カードローンはないと言ってもよく、非常に厳格な審査基準を設けています。
銀行がなぜ厳しい審査を行っているのか、その主な理由を4つに分けて詳しく解説します。
銀行カードローンの審査通過のため、審査基準の理解を深め、さらに賢いカードローンの利用方法を学びましょう。
また、低金利の銀行カードローンで借金を1本化したい方におまとめローン おすすめのサービスも紹介しています。
銀行法に基づいた審査を実施している
銀行カードローンの審査では、まず「銀行法」に基づく基準が適用されます。銀行法は、貸出しを行う際の法的な枠組みであり、銀行はこの法律に従って審査を実施する必要があります。
銀行法に基づく審査の具体的内容
- 借り手(カードローン申し込み者)の信用情報の確認
- 返済能力の評価
- 貸し付け条件に申し込み者が該当しているか
審査では上記のプロセスを通じて、銀行は適切な貸し付けが行えるように努めています。
各銀行ごとの基準で返済能力を審査している
各銀行は、自身のリスク管理基準に基づき、申し込み者の返済能力を審査します。
銀行カードローンでのリスクとは、貸付を行ったのに返済されず貸し倒れとなってしまうことです。
返済能力は、申し込み者の年収や勤務状況、他のローン借入れ状況などを考慮し判断されます。
審査で返済能力について重視されるポイント
- 年収と勤務年数
- 他の金融機関からの借入れ状況
- 定期的な収入の安定性
年収を確認することで、どれくらいの額まで毎月返済できるかが明確になります。
また、他の金融機関で利用しているローンも確認されます。複数のローンを契約している場合、収入から返済に回せる額をトータルで考慮する必要があるためです。
さらに勤続年数は、収入の安定性を判断する材料となります。勤続年数が長いほど、安定していると見なされます。
各銀行カードローンは、個別の基準を設け申し込み者の返済能力を慎重に評価しています。
ただし、基準は公表されていません。
過去の過剰融資により自主的な規制を積極的に行っている
過去に発生した過剰融資の問題を受け、銀行は自主的に審査基準を厳格化しています。本来銀行カードローンは、総量規制の対象外です。
総量規制とは、貸金業者からの融資は年収の3分の1までとする法律です。
銀行カードローンは、総量規制額を超えてもお金を借りられるのが利用者にとっては大変魅力あるローン商品でした。しかしそのせいで返済可能な額を超えてお金を借りる利用者が多く、返済不能に陥ってしまう方が多かったのです。
そのため、銀行カードローンは現在総量規制と同様に年収の3分の1程度を、融資額の限度としているものが多くなっています。具体的な自主規制を見ておきましょう。
自主規制の内容
- 貸出額の上限設定
- 返済負担率の管理
- 顧客への金融に関する情報提供
銀行カードローンは、利用者のために貸付額を徹底的に管理しているといえるでしょう。
警視庁のデータベースへの照会が必須
銀行はカードローンの審査を行う際、警察庁のデータベースへの照会を必ず行います。
これは、申し込み者をいわゆる「反社チェック」する目的があります。
警察庁には暴力団情報データベースがあり、反社情報照会システムを全銀協(全国銀行協会)が利用しています。
銀行はあらゆる面からのリスクを最小限に抑え、安全な貸出しを実現しているといえるでしょう。
銀行カードローン審査の詳細がわかると、審査は決して甘くないことがわかりますね。
銀行は法的な規制、個々の返済能力、自主規制、そして反社チェックを通じて、利用者が安心して使えるような責任ある貸出しを心がけています。
銀行カードローンの審査基準はどうなっている?
銀行カードローンを申し込む際、多くの方が気になるのが審査基準です。
しかし、銀行では具体的な審査基準を非公表にしています。そのため申し込む前に何が求められているのか知って、審査に通る方法を準備するのは難しいといえるでしょう。
本記事では、審査基準についての一般的な情報と、審査で重視されるポイントに焦点を当て、どのように準備すればよいかを解説します。
明確な審査基準はどの銀行カードローンも非公表
銀行カードローンの審査基準は銀行ごとに異なりますが、その詳細は一般には公開されていません。
非公開にしておくことで、個々の申込者の状況に応じた正確な審査を可能にし、また不正申請を防止できるのです。
審査基準の非公表の理由
- 正確な審査を可能にする
- 不正申請を防ぐ
たとえば、「年収300万円以上の方なら審査に通る」という基準があるとしましょう。申込者は年収250万円でも、審査に通るためなら300万円と虚偽の申告をする可能性が出てきます。
申し込み者の実際の状況が分からない状態で審査しても、正確な判断はできず返済能力を超えた貸付を行ってしまうかもしれません。
申し込み時には、年収や勤続年数を含め自分の属性について正確に申告しましょう。
また申し込む前には、審査に有利に働く一般的なポイント(収入が安定している等)を理解しておき、自分が満たしているか確かめるとよいですね。
審査で重視されるポイントをチェックしておこう
銀行がカードローンの審査で特に重視するポイントには、以下の3点が挙げられます。
審査基準が公表されていない点も踏まえて、一般的に審査で重視される点をローン申込前に自分が該当するか確認しておきましょう。
審査で重点を置かれるポイントを知っておくと過剰に不安にならなくてすみます。
返済能力を有しているかどうか=安定した収入
審査の最も重要なポイントは、借入金を返済する能力があるかどうかです。安定した収入があるかどうかがこの判断基準となります。
確認されるポイント
- 定期的な収入の有無
- 収入源の安定性
毎月一定額を収入として得ているか、また収入が今後も継続していくかをローン審査では見られます。
一時的に大きな額の収入があったとしても、毎月コンスタントに収入がなければ安定していないとみなされてしまうでしょう。
他社ローンの利用状況や申込状況
複数の金融機関からの借入れがある場合、各ローンの利用状況や別のローンへの申込状況の確認も行われます。
必要以上にローンに申し込んでいないか、過度な借入れがないか、他の金融機関での支払い状況が良好かどうかが評価されます。
チェックされる内容
- 他社からの借入れ総額
- 他社ローン申込状況
- 支払い履歴
通常、収入に比べて返済額のバランスがとれていれば、他社ローンを利用中だからといって銀行カードローン審査に絶対に通らないわけではありません。
ローン利用が審査で不利に働くのではないかと、嘘をついたり、利用額を低めに書いたりするのはやめましょう。
これまでに延滞したことがないか
過去の金融取引における延滞歴も重要な審査ポイントです。これまでにローンの返済を遅延したことがある場合、審査に不利になる可能性があります。
確認されるポイント
- 支払いの遅延歴
- 延滞の有無
返済に遅れた日数が長く、長期延滞(61日以上または3ヶ月以上)になっていると、個人信用情報機関に記録が残り、ローン審査には通りません。
短期の返済遅れは、個人信用情報機関には登録されないといわれています。
しかし、ローン利用先には短期延滞を繰り返している記録は残っていますし、何度も繰り返していると利用停止、一括返済、 強制解約になってしまいます。
強制解約は、長期延滞や債務整理と同様に個人信用情報機関に登録される情報です。
審査時にローン利用履歴は大変重要なポイントですから、注意しましょう。
通りやすい審査の銀行カードローンを探すには?
銀行カードローンの審査に通りやすい金融機関を見つけたいと考えている方は少なくありません。しかし、審査の基準は銀行ごとに異なり、非公表です。
どの銀行カードローンなら審査に通るのか、また自分にとって最適かを見極めるのは容易ではありません。
ここでは、通りやすい審査の銀行カードローンを見つけるためのポイントをご紹介します。
具体的な審査基準の違い、申し込み条件から審査の厳しさを推測する方法、パートやアルバイト、学生でも申し込みが可能か、そして口コミ情報の活用方法について解説します。
審査の基準は銀行により異なるので要注意
銀行カードローンの審査基準は、銀行ごとに設定されています。どのカードローンでも審査基準は公表していません。
そのため一概に「審査が甘い」「審査が厳しい」とは言えないのです。申込者は、審査に影響する要素を把握するのにとどまります。
審査基準に影響を与える要素
- 年収や職業
- 他の借入れの有無
- 信用情報
属性といわれる年収や職業以外には、他のローン利用状況、またこれまでの延滞履歴等が信用情報として重視されます。
ただし、審査に影響する要素はあくまでも一般的なローン審査に関するもので、銀行カードローンによって違いはあります。公表されている内容について確認し、自身の状況に合った銀行を選ぶことが肝心です。
申し込み条件から審査の厳しさを推測する
申し込み条件を確認することで、その銀行の審査がどの程度厳しいかをある程度推測できます。
例えば、申し込み条件で年収の最低限度額が設定されている、職業や雇用形態に制限がある、勤続年数3年以上など、厳密な条件があるカードローンも見つかります。
申し込み条件が厳しいほど、最初の段階でふるいにかけているともいえます。条件を満たしていなければ、別のカードローンを探すしかありません。
確認すべきカードローンの申し込み条件
- 年収要件
- 雇用形態や勤続年数の制限
- 居住地域の制限
総体的にカードローンは申し込み条件は少ないと言ってよいでしょう。
ただし、地方銀行カードローンの場合は、営業エリアに自宅や勤務先がある点を条件としているものも多いです。
地方銀行カードローン利用時に、口座開設を必須としているケースもあるため、営業エリアが申し込み条件となるわけですね。
いずれにしても、金利や限度額だけでなく申し込み条件もカードローン審査では必ずチェックしておきましょう。
パート・アルバイト・学生も申し込み対象になっているか
パートやアルバイト、学生でも申し込みが可能になっているかも確認しましょう。
パートやアルバイトの雇用形態でも、一定期間以上継続して勤務していて収入が安定していると判断されれば、十分審査を通過できるカードローンもあります。
銀行カードローンの条件次第では下記の方も審査に通る可能性はあります。
- 定期的な収入があるパート・アルバイト
- 学生でアルバイト等の収入がある人
ただし、学生やパート・アルバイトの方が申し込めるカードローンなら審査が厳しくないわけではありません。
申し込める対象が広いというだけで、各社基準に従って審査が行われますので、基準を満たしていなければ融資は受けられないと考えておきましょう。
口コミ情報をチェックしておこう
最後に、実際にその銀行のカードローンを利用した方の口コミ情報も参考にすると良いでしょう。審査に通過した状況や利用者の満足度など、公式サイトだけでは得られない情報を知ることができます。
参考になる口コミ情報
- 審査の速度
- 審査に通過した実際の状況
- 利用者の満足度
利用者の年齢や職業も確認できる口コミなら、自分の属性と比較して審査に通過できるか予測できることもあります。
しかし、口コミ情報は個人の感想ですし、審査は個別に行うことを念頭に置き、参考程度に留めておきましょう。
銀行カードローンを利用するメリット3点
銀行カードローンの利用には多くの利点があります。
特に注目すべきは、低金利であること、総量規制の対象外であること、そして申し込み時の安心感です。
銀行カードローンの特徴ともいえるメリットは、賢くお金を借りたいと考える人々にとって大きな魅力となっています。
低金利の銀行カードローンがやはり多い
多くの銀行カードローン最大のメリットは、その低金利にあります。消費者金融と比較して、銀行カードローンの金利は一般的に低めに設定されています。
低金利の理由
- 銀行の資金調達コストが低い
- 口座開設を伴う場合は長期的な顧客関係を構築するため
上記の理由の他に、銀行カードローンの審査は厳しい傾向にあるため貸し倒れリスクが低いこともあげられるでしょう。
低金利カードローンは、返済総額を抑える上で大きな利点となります。
総量規制対象外のローン
銀行カードローンは総量規制の対象外であるため、年収の1/3以上の借入れが可能です。これは、大きな資金が必要な場合に非常に便利です。
ただし、現在は銀行の自主的な規制で年収の3分の1程度の額に限度額を決める銀行カードローンが多くなっています。
どれほど限度額が大きくなっても、年収の2分の1までといわれています。
総量規制対象外のメリット
- 必要な資金を柔軟に借入れできる可能性がある
- 年収に応じた大きめの融資枠を設定可能
まとまったお金が必要なときや、大きな買い物のための資金調達にも銀行カードローンは適しています。
申し込み時も安心感がある
銀行カードローンを申し込む際、安心感がある点も大きなメリットです。銀行は信頼性と安全性から、多くの人にとって安心して申し込める選択肢となっています。
小さな金融業者では知名度がなく、申し込み時に本当に申し込んでも大丈夫なのか、違法な業者ではないかと不安を感じるケースも少なくありません。
安心感の理由
- 銀行のブランド力と信頼性
- 個人情報の取り扱いが安全
銀行カードローンの利用に関しては、安心感や限度額でのメリットがあります。
不安を感じずにまとまったお金を借りられる特徴を持っていると言えるでしょう。
銀行カードローンのデメリット2点
銀行カードローンにはメリットが豊富な一方で、いくつかのデメリットも存在します。特に、即日融資の難しさと、口座開設や居住地域などの条件が必要な点に注目しておきましょう。
大半の銀行カードローンで即日融資は不可
銀行カードローンの大きなデメリットの一つは、即日融資が難しいことです。
審査プロセスが比較的厳格なこと、警察庁のデータベースに照会することで、審査時間がかかるため、急ぎの資金需要に応えにくいのが現状です。
来店手続きが必要であったり、書類の送付に郵送を利用したりなど、日数を要する過程が必要な銀行カードローンもあります。
ただし最近では警察庁への照会の時間も短くなり、WEB完結を利用できるなど、即日審査結果が分かるカードローンも増えています。
即日融資が難しい理由
- 審査プロセスの厳格さ
- 警察庁データベースへの照会
- 来店や郵送手続きが必要な場合がある
一部銀行カードローンでは即日融資が可能なものもあります。
とはいっても、消費者金融よりも審査時間は長く、融資の方法も限定的なカードローンもあるため、急ぎの際は検討する必要があります。
口座開設必須や地方銀行なら居住地域等の条件ありのカードローンがある
もう一つのデメリットは、銀行カードローンを利用するためにはその銀行に口座を開設している必要がある場合や、地方銀行の場合、居住地域に制限があることです。
利用条件としての口座開設や居住地域の制限
- 融資を受けるためには事前に口座開設が必要
- 地方銀行では営業エリア外の申し込みが不可
銀行カードローンは、カードローン発行銀行の口座を使って返済しないといけないものなら、融資前に必ず口座を開設しておく必要があります。
カードローン審査が終わっても、口座が開設されないと融資が受けられない、口座開設に日数がかかるカードローンであれば即日融資はできません。
また、地方銀行カードローンの多くは営業エリアに住居又は勤務先があることが申し込み条件となっています。
事前に確認しておかないと、いざ申し込もうと思ったらそもそも条件を満たしていないこともあります。
銀行カードローンは、低金利や総量規制の対象外といったメリットは、利用者にとって使いやすさを感じます。
その一方で、即日融資の難しさや利用にあたって特定の条件が必要な場合があるなどのデメリットを理解しておきましょう。
銀行カードローンの審査の流れ
銀行カードローンの審査での、申し込みから融資実行までの一連のプロセスを確かめておきましょう。
融資までの流れは、申し込み者が融資を受けるために行われる審査や契約を含んでいます。
一般的には、オンラインまたは銀行窓口での申し込みから始まり、個人情報の提供、信用情報の確認、返済能力の評価などが行われます。
審査プロセスによって銀行は借り手の信用度や返済能力を慎重に判断し、融資の可否を決定します。その後実際に借入のステップへと進みます。
1.カードローン申し込み
インターネットや店頭窓口、銀行に設置してあるローン申込機等を使って申し込み手続きを行います。
最近では、WEB完結といってローン利用までの全ての流れをインターネットのみで済ませられるカードローンも多くあります。
一方で地方銀行では、契約までに来店が必須なものもあるため確認が必要です。
2.銀行による審査
審査の過程には、申し込み者の属性の確認や信用情報機関への照会、警察庁データベースへの照会が含まれます。
また、在籍確認といって勤務先への電話連絡が入る場合もあります。
実際に勤務しているかどうかを確かめるものですが、最近は書類で在籍確認を完了するローンも増えています。
電話での在籍確認の際には、基本的に銀行名を名乗ります。
銀行名だけなら、 保険や投資信託などの取扱いもあるためローン申込なのかはわかりません。
3.銀行との契約手続き
審査可決の結果が出れば、契約手続きへと進みます。
契約時には本人確認書類などの提出書類と、契約書類の受取と返送などを行います。
提出書類は前もって準備しておくと、融資を急いでいる場合にも安心です。
4.振込融資やカードを使ってATMでの融資
契約が完了すると、実際にお金を借りられる状態になります。
ローンカードを発行する場合には、郵送受取やローン申込機での受取等が可能です。
最近消費者金融ではスマホATMといって、ローンカードを発行しなくてもスマホでQRコードを使って借入できる方法があります。銀行カードローンでは、ネット銀行でスマホATMを利用できるものも見つかります。
申し込み時に借入方法を確認しておきましょう。
銀行カードローン審査に落ちる方の特徴
銀行カードローンの審査では、トータルで返済能力を判断していきますが、審査に落ちやすい方には共通の特徴があると言えます。
銀行は申し込み者を個別に審査していきますが、返済能力が基準を満たしていないと判断された際に、審査に落ちてしまいます。
審査落ちしやすい特徴を理解すると、審査を通過するための改善点を知る上で非常に役立ちます。
融資希望額と年収のバランスが取れていない
申込者が希望する融資額が年収に比べて不釣り合いに高い場合、審査に落ちる可能性が高くなります。
銀行は、申込者の返済能力を重視するため、年収に対して融資額が過大であると判断されれば、融資のリスクが高いと見なします。
カードローンでは担保や保証人が必要ないため、返済できなくなる貸し倒れリスクを銀行側は恐れます。
そのため、収入と借入額のバランスが重視されるのです。
注意すべき点
- 年収の3分の1を超える融資額を希望しない
- 返済できる額を把握するように返済シミュレーションをしておく
申込時点で借り入れ件数が多い
既に多数の借入れがある場合、新たな融資を受けることは難しくなります。多くの借入れがあると返済負担が大きくなるため、返済能力に疑問が生じ審査に不利になります。
管理すべきポイント
- 他の借入れの件数を減らす
- 総借入れ額を把握し、返済計画を立てる
無職や収入の安定性がない
定期的かつ安定した収入がない場合、銀行は返済能力が不足していると判断し、審査に落ちる可能性があります。
就職、転職、アルバイトなど働き始めてすぐの場合や、勤務先が変わった場合には収入が安定していないと判断され審査に不利になりやすいです。
無職の場合は、申込条件を満たしていないため、申し込みができません。一部の銀行カードローンでは配偶者の収入で申し込めますが、それ以外は本人収入が必須です。
またフリーランスや自営業の方は、安定していないと見なされることがあります。
改善策
- 安定した収入源を確保する
- 収入の安定性を証明できる資料を準備する
延滞や債務整理の履歴がある
過去に返済の延滞や債務整理を行った履歴がある場合、信用情報に記録され、審査に大きく影響します。延滞や債務整理の記録は金融事故と呼ばれ、申込者の信用度を低下させるため、審査を通過することが難しくなります。
延滞や債務整理は、個人信用情報機関に記録されます。一定期間(少なくとも5年)は金融事故記録は残ったままですので、記録がなくなってからローン審査に申し込みましょう。
対処法
- 信用情報の確認とローン利用状況の正確な申告
- 信用情報の金融事故記録がなくなるまで待つ
以上のように、銀行カードローンの審査に落ちる方には特定の特徴があります。問題点を事前に把握し、改善することで審査通過の可能性を高めましょう。
銀行カードローンの審査に落ちたらどうすればいい?
銀行カードローンの審査に落ちたとしても、まだ他にも選択肢はあります。
審査に落ちるとがっかりしますし、お金が必要なときなら焦ってしまいますが落ち着いて次のステップを考えましょう。
審査に落ちた時の対策として、資金を確保するための代替手段として以下の4つ方法を検討することをおすすめします。
別の銀行カードローンや消費者金融カードローンに申し込む
一つの銀行カードローンで審査に落ちた場合でも、他の銀行や消費者金融では審査に通る可能性があります。各金融機関には審査基準に差があるためです。
別のカードローンを探す時のポイント
- 審査基準が異なる他の金融機関を探す
- 消費者金融の審査通過率は銀行カードローンより高い傾向
ローンの審査基準を知るのは難しいのですが、属性やローンの延滞履歴等に問題がないなら、別の銀行か消費者金融に申し込んでみる方法があります。
ただし、短期間にたくさんカードローンに申し込んでしまうとお金に困っていると受け止められ、返済不能に陥りやすいのではないかと疑われてしまいます。
同時申込も避けたほうがよいといわれているので、一社に落ちたら別のローンに申し込む方法を取りましょう。
申し込み自体もどんなに多くても3社までにしておくのがベストです。
個人信用機関の申込記録がなくなってから再申し込み
短期間に複数の金融機関に申し込むと、信用情報に多くの申込記録が残り、それがマイナスに働くことがあります。申込記録が消えるまで待ってから再度申し込みを検討しましょう。
有効な戦略
- 一定期間待つことで申込み記録がクリアされる
- 再申し込みの際には信用情報を改善する努力も重要
申し込みの記録が信用情報機関からなくなるのは6ヶ月です。半年以上経ってから再申し込みしましょう。
クレジットカードのキャッシングを利用する
クレジットカードにはキャッシング機能が付帯していることが多く、緊急時の資金調達に利用できます。金利は銀行カードローンと比較して高めですが、短期間の利用なら有効な選択肢です。
利用の際の注意点
- 利用可能枠を確認する
- 短期間での返済計画を立てる
ただし、クレジットカードを持っていない、クレジットカードにキャッシング機能がついていない場合は、カードローン審査に申し込むのと同様に審査に申し込む形です。
そのため、もちろん審査落ちしてキャッシングできない可能性もあります。
クレジットカードのキャッシングは消費者金融カードローンと同じく総量規制の対象です。
すでに貸金業者から融資を受けていれば、審査に申し込んでも融資可能額が少なくなったり、キャッシングできない可能性もあります。
質屋やフリマアプリなどでお金を作る
お金が手元にすぐ必要な場合、手持ちの品物を質屋に持ち込んだり、フリマアプリで売却することも一つの方法です。緊急時に有効な方法ですが注意したいこともあります。
活用方法
- 不要な品物を質屋やフリマアプリで売却
- 短期間での資金確保
大前提として売却あるいは、預入できる商品を持っておかないといけません。
特に質屋は査定対象の質草とよばれる商品はおおよそ決まっていますので(ブランド品や貴金属、時計など)、持っていなければお金を準備する手段には使えないでしょう。
また、質草を売却してしまわない場合は、後日お金を返済する必要がありますがもちろん金利がかかります。返済する際の金利が、カードローン等に比べると大きな比率なので気を付けましょう。
フリマアプリは、準備や出品、売却を待つ期間、発送の手間がかかるのでそれに見合った金額が手に入れられるのか十分に考えておく必要があります。
銀行カードローンの審査に落ちてもやってはいけないこと
銀行カードローンの審査に落ちた後、焦りから誤った選択をすることがありますが、絶対に避けないといけないことがあります。
すぐにお金が必要なときこそ失敗してしまいやすいので、十分に注意を払いましょう。
「審査なし」と書かれている闇金への申し込み
「審査なし」や「絶対に貸します」といった甘い言葉で誘う闇金からの借入は絶対に避けるべきです。非常に高い金利や違法な取り立てが発生するリスクがあります。
注意すべき点
- 法外な金利を避ける
- 正規の金融機関を利用する
そもそも違法な業者は貸付さえ行わず、個人情報を抜き取って他の違法な業者と共有する事も多いのです。
一つの違法な業者に連絡を取ってしまうと、次から次へとDMが来ることもあります。第一に連絡を取らないようにすることが大切です。
SNS等を利用した個人間融資
SNSやインターネット上で見かける個人間融資もリスクが伴います。金利や返済条件が不明確な場合が多く、トラブルに巻き込まれる可能性があります。
避けるべき理由
- トラブルに巻き込まれるリスクが高い
- 法的な保護を受けにくい
お金に困っていると、「すぐに貸します」と書かれていれば頼りたくなってしまいますが、SNSではどんな人物なのかもわかりません。
審査に落ちたとしても、冷静に対処し、安全な方法を選びましょう。
銀行のおまとめローンとは?
おまとめローンは、個人が抱える複数の借入れを一つに統合する金融サービスで、主に銀行などの金融機関が提供しています。
サービスの主な目的は、返済の手間を減らし、金利負担を軽減することにあります。
具体的には、複数のクレジットカードのリボ払いや、消費者金融からの複数の借入れ、銀行の個人ローンなど、異なる金融機関からの借入れを一つのローンにまとめ上げます。
おまとめで1本化することにより、借入れにかかる金利の低下や、返済プランの再編成を行い、結果的に月々の返済額の削減や返済計画の見直しが可能になります。
しかし、全ての人にとって最適な選択肢とは限らず、場合によっては返済総額が増加するリスクや、返済期間の延長など、考慮すべきデメリットも存在します。
おまとめローンのメリット・デメリット
おまとめローンを利用する最大のメリットは、返済のシンプル化と金利負担の軽減です。
具体的には、返済する金融機関の数を減らすことで、返済管理が容易になり、低金利での再借り入れによって、長期的な金利負担を減らすことが可能になります。
一方、デメリットとしては、全ての借入れが低金利で再借り入れ可能であるとは限らないこと、手数料が発生する場合があること、また、条件によっては返済期間が延長され、結果的に支払う総額が増加する可能性があることなどが挙げられます。
よって、おまとめローンを選択する際には、これらのメリットとデメリットを総合的に評価し、自身の財務状態と将来の返済計画に照らし合わせて、慎重な判断が求められます。
銀行おまとめローンの審査基準
銀行が提供するおまとめローンの審査は、借り手の返済能力と信用状態を把握するための重要なポイントです。
おまとめローンは複数のカードローンなどを1本化する商品なので、利用金額が大きくなる傾向があります。
銀行としては貸し倒れを防ぐために、慎重な審査が行われる傾向があります。
審査では、個人の信用情報、年収や勤続年数、そして現在の借入状況を綿密に検証します。
これらの基準をクリアすることが、おまとめローンを利用して金融状況を改善するための第一歩となります。
信用情報の確認
金融機関は、申込者の信用情報をチェックすることで、過去のローン返済履歴や、クレジットカードの利用状況などを確認します。
この情報から、申込者がローンを適切に管理できるかどうかを評価します。
遅延や滞納がない清潔な信用履歴が、審査通過のカギを握ります。
年収や勤続年数の確認
申込者の年収と勤続年数は、その人の経済的安定性と持続的な収入の証明となります。
一般的に、安定した収入源と長期にわたる職歴は、返済能力があると評価されます。銀行はこれらの要素を評価し、申込者がローン返済を継続できるかどうかを判断します。
現在の借入状況の確認
現在進行形での借入状況も、銀行による審査の重要なポイントです。
申込者が既に多額の借入れを抱えている場合、追加のローンであるおまとめローンの支払いが困難になる可能性があります。
したがって、既存の借入れ総額とその返済状況が、審査において重要な役割を果たします。
銀行カードローンの審査に関するQ&A
銀行カードローンの審査については、多くの疑問や誤解があります。ここでは、よくある質問に答えて、審査の真実に迫ります。
審査が甘い銀行カードローンの存在、専業主婦の申し込み、ネット銀行の審査の易しさ等の疑問を解決します。
Q.審査が甘い銀行カードローンを見つければ必ず通って借りられる?
A:多くの人が審査が甘い銀行カードローンを探しますが、実際には「審査が甘い」と一概に言える銀行カードローンは存在しません。審査基準は銀行ごとに異なり、申し込む人の信用状況や返済能力によって結果が左右されます。
審査に影響する主な要因
- 申し込み者の年収や職業
- 他の借入れ状況
- 信用情報の内容
審査過程や審査の決定理由も教えてもらえないため、申込前には自分の属性や借入状況を把握して正確に申告するしかありません。
Q.専業主婦も銀行カードローンに申し込める?
専業主婦が銀行カードローンに申し込めるかどうかは、金融機関の方針によります。一部の銀行カードローンでは、専業主婦でも申し込むことが可能です。
配偶者の同意書や収入証明書が必要かどうか、配偶者の勤務先に在籍確認の連絡が入るかどうかは銀行カードローンごとに異なります。
専業主婦も利用できる銀行カードローンの申し込み注意点
- 配偶者の安定した収入があること
- 提出書類や審査過程はカードローンで異なる
Q.ネット銀行カードローンは審査に通りやすいって本当?
A:ネット銀行のカードローンが審査に通りやすいという話は一部で見聞きしますが、これも一概には言えません。ネット銀行も、審査基準に基づき申し込み者の返済能力を厳しくチェックしています。
しかし、ネット銀行はWEB完結で行うスピーディな審査プロセスが、審査に通りやすいと感じさせることがあるかもしれません。
ネット銀行カードローンの特徴
- 審査プロセスが迅速
- オンラインで完結する手軽さ
ネット銀行なら必ず通るとは考えず、ローンスペックも含めて申込先を選びましょう。
まとめ 審査の甘い銀行カードローンは見つけられない
銀行カードローン審査の甘さや厳しさは申し込む方にとって大変重要な問題です。
しかし、結論として「審査の甘い銀行カードローン」を見つけることは現実的ではありません。
各金融機関は独自の審査基準を持っており、申し込む人の信用情報や返済能力に基づいて慎重に審査を行っています。しかし審査過程は、正確を期すために完全に非公表です。
審査に通るためには、一般的に言われている通過しやすい条件に注意するしかありません。
信用情報の管理、自分の返済能力を正しく把握し適切な借入希望額で申し込みましょう。